訪問看護ステーションにおける主任の役割5選!管理者との違いも解説します

訪問看護師

主任への昇進を打診されたのですが、仕事内容や管理者との違いがよくわかりません。

 

このような疑問を持たれている訪問看護師さんもいると思います。

実際、管理者の仕事内容に関する情報は多いですが、主任やリーダー等の情報は少ないですよね。

ある程度大きな事業所は主任を置いているところも多いです。

そこで今回は訪問看護ステーションにおける主任の役割について解説いたします。

是非参考にしてください。

 

訪問看護ステーションにおける主任とは?

まずは主任の定義を確認してみましょう。

 

主任とはその任務を中心になって行う人。また、その任務の担当者の中で上席の人。

引用:weblio

 

辞書ではこうありますが、訪問看護ステーションにおける主任の定義をこの一文で表現することは難しいです。

一般的に主任は管理職の部類には入りませんので、手当等が付く可能性はありますが、扱いは一般社員と同等になります。

訪問看護ステーションにおける主任は、次期管理者候補である場合も多いので、訪問看護管理者に興味のある方はステップアップの一つとして考えてもよいかもしれません。

また、主任は看護師だけでなく、セラピストが従事しているところも多いです。

訪問看護ステーションの管理者は看護師しかなれませんので、セラピストに関しては必然的に主任が責任者ということになります。

 

訪問看護ステーションの主任の役割5つ

では訪問看護ステーションにおける主任の役割はどういった項目があるのでしょうか。

訪問看護ステーションの主任の主な役割は以下の5つです。

 

訪問看護ステーションにおける主任の役割5選
  1. 管理者不在時の代理
  2. 教育
  3. スタッフと管理者の橋渡し
  4. 会議等の出席
  5. サテライト先での責任者

 

順番に解説いたします。

 

①管理者不在時の代理

 

訪問看護ステーションにおける主任の役割として一番重要な項目と言えるでしょう。

管理者も休みや体調不良等で事業所にいないこともあります。

スタッフや利用者さんが多い、また不測の事態があった際に指揮を取る人が必要になってきます。

管理者に代わって以下のようなことを行います。

 

  • 新規依頼受付、契約
  • 電話対応
  • スケジュール調整
  • 緊急時の判断 等

 

上記のようにほぼ管理者と変わらない仕事をするので、主任になる人はある程度の訪問看護師経験が必要になってきます。

日頃から管理者がどのような動きをしているのか、確認しておきましょう。

 

②教育

規模が大きい訪問看護ステーションは主任の他に教育担当者を置くところもありますが、訪問看護ステーションにおける教育も主任の大切な仕事の一つです。

また現場に訪問する頻度は管理者よりも多くなると思いますので、実際の利用者さんへの関わりを考慮した教育という面でいうと、一つの管理者との仕事の違いになるのかもしれません。

一般的に訪問看護での教育はOJTが基本かと思います。

同行訪問で利用者さん、家族に迷惑がかからないよう、接遇面もしっかり行う必要があります。

そのため、ある程度訪問看護師経験のある主任が現場での教育を行うことで、トラブルを防げたり、新人教育の進捗状況等管理者と共有することも可能になるのです。

質問されてもしっかりと答えられるように、日々知識、技術を磨いておきたいですね。

 

③スタッフと管理者の橋渡し

 

スタッフと管理者の間に立って調整することも主任の仕事の一つです。

スタッフの仕事、プライベート、人間関係等管理者には言いにくいことを聞いたり、逆に管理者が言ったことを嚙み砕いてスタッフに説明したりします。

人の間に立つことは、自分自身のうっぷんやストレスのはけ口がなくなり、精神的にまいってしまうこともあるので、そのような際の居場所の確保や距離を取るということも忘れないようにしましょう。

 

④会議等の出席

会議とは担当者会議ではなく、会社での上層部との会議のことです。

また事業所では管理者と主任のみの会議も入ってくる場合もあります。

主任は管理職ではありませんが、ある程度大きな組織では経営のこと等も会議の内容に入り、主任も意見を求められることがあります。

筆者も上層部との会議には毎回参加し、人事、経営、営業等の話し合いをしていました。

難しい内容が多いことは事実ですが、会議に出席しないと知りえなかった情報もあり、とても勉強になったことを覚えています。

裏側を知ることで、より管理者とスタッフ両面の立場を理解できるかもしれません。

 

⑤サテライト先での責任者

サテライト先では管理者を置く必要がありません。

しかし、建物が元の事業所とは別なので、そこでの指揮役は必要になってきます。

冒頭でも触れたように、主任は看護師だけでなく、セラピストが従事していることも多いので、事業所によってはサテライト先の責任者がセラピストということも珍しくありません。

サテライトに関しては以下の記事も参考にしてください。

 

 

訪問看護|キャリアアップも視野に!

今回は訪問看護ステーションにおける主任の役割に関して解説しました。

上に立つことで見えてくる景色もあり、筆者自身も管理者や主任という立場を経験できてよかったと思っています。

訪問看護師の次なるステップとして、キャリアアップすることを考えてみてもよいかもしれません。

そしてこれからも訪問看護という仕事がもっと広がっていけばいいなと思います。

 

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