このような悩みを解決する記事です。
以下のグラフは、平成19年から令和3年における訪問看護従事者の推移を示しており、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の増加率が年々大きくなっていることがわかります。
しかし、在宅に一人で訪問して行うリハビリは、臨床経験が少ない方に敬遠されることがあります。
そこで今回は「訪問看護のリハビリは臨床経験が少なくても大丈夫かどうか」について、考えてみたいと思います。
臨床経験が少ないリハビリ職でも安心でき、訪問看護の仕事を志すきっかけになりますので、ぜひ最後までお読みください!
目次
訪問看護のリハビリは経験が少なくても大丈夫な理由
結論から言うと、訪問看護でのリハビリは臨床経験が少なくても大丈夫です。
理由は以下の4つです。
- 周囲のメンバーがサポートしてくれるから
- 外部研修が充実しているから
- 在宅の利用者さんは状態が安定している方が多いから
- 病院とは介入の仕方が異なるから
それぞれ解説していきます。
①周囲のメンバーがサポートしてくれるから
経験年数が少ないからといって、過度に心配する必要はありません。
というのも、周囲のメンバーがしっかりとあなたのサポートをしてくれるからです。
はじめの数ヶ月間は試用期間として、先輩の同行訪問を経た後に独り立ちする流れが一般的です。
同行訪問では、以下について学びます。
このようにさまざまなことを学べます。
そして、徐々に慣れた利用者さんのお宅から、一人で訪問に行かせてもらえるようになります。
このように不安に思う方もいるかもしれませんが大丈夫です。
独り立ちしてからでも、以下のように先輩がしっかりとサポートしてくれます。
病院や施設に勤務していても、独り立ちしてから先輩のサポートを受けることもあるのではないでしょうか? 訪問看護でのリハビリにおいても、周囲のメンバーがサポートしてくれますので、安心してください。 訪問看護でのリハビリは、外部の研修会が充実しているためスキルアップが可能です。 たとえば、以下の団体で研修会を開催しています。 初任者研修から管理者研修まで定期的に開催しているため、基礎から少しずつ学んでいけるでしょう。 ご自身の習得度に応じて、受けたい研修を選んでみてください。 在宅の現場では、状態が比較的安定している方が多いです。 そのため、経験年数の少ない訪問看護のリハビリスタッフでも、対応に困るケースはあまり多くありません。 訪問看護の利用者さんは多くの方が介護保険を利用しており、何かしらの疾患を抱えている場合もありますが、状態は落ち着いていることが一般的です。 状態が不安定な方を担当することになっても、困ったときは管理者や看護師に確認できます。 必要に応じて病院受診を促したりご家族に連絡したりと、具体的な対応策を指示してもらえます。 経験が少なくても過度に心配せず、チャレンジしてみましょう。 病院と訪問看護とでは、利用者さんへの介入の仕方が異なる場合があります。 というのも、病院と在宅では以下のように役割が異なるからです。 病院では、病気やけがによって低下した機能の回復や、もともとの正常に近い動きの獲得などに重点が置かれがちです。 しかし訪問看護でのリハビリは、在宅での生活を念頭においたリハビリを提供します。 機能回復や正常動作の獲得よりも「生活している環境」をうまく利用すれば、ADLのレベルや活動性が大きく上がることもあります。 このような方でも、在宅では利用者さんが望む生活や状態を一緒に考えながら、しっかりサポートしていけると思いますよ。 今回は、訪問看護でのリハビリは臨床経験が少なくても大丈夫な理由について、解説しました。 以下の4点から、訪問看護でのリハビリは経験年数が少なくても大丈夫といえます。 一人で利用者さんのお宅を訪問するのは、初めは不安があるかもしれません。 しかし、誰しも別の職場で働くということだけで心配や不安を感じるものです。 経験年数が少なくても、利用者さんの生活を良くしたいという思いを大切に、訪問看護の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか? 本記事が、訪問看護の仕事を志すきっかけになれば幸いです。
②外部研修が充実しているから
③在宅の利用者さんは状態が比較的安定しているから
④病院と訪問看護とでは介入の仕方が異なるから
まとめ