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「訪看St開設『直前と直後』のリーダーが行うべき事項を徹底解説~黒字化への近道~」(2023.1.27)
講師:Youtubeチャンネル「看護師独立チャンネル じょんTV」運営 渋谷 慶太 氏
今回は、令和5年1月27日に開催した有料会員向けセミナーのご紹介です。
まずは講師の紹介です!
講師紹介
渋谷 慶太/Keita Shibuya
- 看護師
- Youtubeチャンネル運営「看護師独立チャンネル じょんTV」登録者9000人
- 訪問看護ステーションステーションを3事業所運営
- 開業・運営コンサルティング契約法人21社(開業前からの支援で9割黒字化)
講師プロフィール
- 都内大学病院、救命センター・ICUに4年間従事
- 独立を考え、訪問看護ステーションの運営に興味を持ち、26歳の時に訪問看護Stの立ち上げ、管理者を経験
- その後法人設立。神奈川県横浜市を拠点に訪問看護ステーションの運営を行う
- なお、経験を活かし開業・運営のコンサルティングや、オンライン教材を提供、経営者・管理者向けにセミナーも実施
講義内容スタート
今回は、看護師YouTuberのじょん氏である渋谷様に講義をしていただきました。
看護師の皆さんはご存じの方も多いかもしれませんね!
私もYouTube「看護師独立チャンネル じょんTV」の登録者であり、いつも楽しく拝見させていただいており、今回の講義をとても楽しみにしていました。
講義は、以下の内容で構成されています。
第一部:自分の考えをまとめ、事業所の方針を決める
- 経営理念、事業目標、行動指針の作成
- 事業計画、資金調達について
- 目標設定について
第二部:地域への貢献と売り上げを意識した施策を準備する
- メディアの考え方と運用について
- 営業の考え方と準備
- 黒字化へのコツ
第三部:トラブルは未然に防ぐ(起きやすいトラブルと対策を学ぶ)
- 事業計画について
- 採用について
- 給与について
- 営業について
- ステーション規模について
- マネジメントについて
- 利用者について
講義は、渋谷様の自己紹介から始まりました。
渋谷様は神奈川県横浜市で3店舗の訪問看護ステーションを運営されており、スタッフは30名くらいおられます。
開業や運営支援に関しては現在、福島・茨城・群馬・長野・東京・神奈川・千葉・愛知・大阪・熊本・宮崎と全国に渡って20社以上の開業支援をされています。
YouTubeはもうすぐ登録者数が10,000人になるそうで、勢いが止まらないですね!
そして、オンライン教材の開発もされていたり、有料職業紹介も4月から窓口を開いたりと多岐に渡ってご活躍されています。
今回は、訪問看護ステーションの開設と運営開設前後で行うべきこと行動を起こす上でのコツを、渋谷様が行ってきたことやコンサルティングで関わっている中で起きている事象などをふまえ、講義をしてくださいました。
第一部では、経営理念や事業目標や行動指針の作成について、渋谷様の実際行ったことを含めながら詳しく講義していただきました。
渋谷様は経営理念を3年経って作られたそうですが、経営理念はスタッフの数や訪問看護ステーションの規模が大きくなるにつれて必要だと感じたそうです。
なぜ経営理念が大事なのか、作るにあたって何が大事なのかについて講義の中で教えてくださっています。
行動指針は、事業目標や経営理念までつながっていることが大事であり、自分の会社が必要としている人材がおのずと見えてきます。
スターバックスのミッションを例に挙げて説明してくださり、色んな企業のミッションを参考にしてみると良い未来が見えてくるかもしれませんね。
事業計画や資金調達についても、具体的な例を出してスライドで説明してくださり、渋谷様の失敗談や実際使っている資金繰り表なども見せていただき解説してくださいました。
第二部は、メディアの考え方と運用、営業活動の考え方や準備、黒字化へのコツについて講義していただきました。
自分たちの活動や発信したいことが出せるもの、媒体
(例えば、ホームページ・SNS・新聞・○○通信など)
メディアは絶対に必要であり、メディアは24時間365日働く営業マンです。
訪問看護は人がいないと成り立たない事業であり、人はお金と同じくらい大事です。
メディアに関して渋谷様からは「いいからやってくれ、負けてもいいなら知らんけど、やった方がいいよ」と言われるほど、メディアの重要性を懇切丁寧に説明されています。
ミレニアム世代、Z世代はスマホで検索するのが当たり前の時代であり、この当たり前が今後は標準になってきます。
人を引き付けるプロモーションのコツも伝授していただきました。
訪問と同じくらい大切なのが営業ですが、渋谷様は営業を「信頼を積み重ねるための行動」ととらえており、営業の考え方や営業の具体的な方法についても詳しく説明されています。
人の採用
離職を抑える
早い黒字が良いわけでも無い
渋谷様の3店舗目の訪問看護ステーションは、ある程度早く売り上げが上がったけれど管理者が忙しくなってしまい、スタッフの管理がずさんになってしまったという苦い経験があります。
そのような経験から黒字化はゆっくりの方が良いと感じ、そのためには資金力が大事なことを痛感されたのだそうです。
第三部は、良く起こるトラブルと対策について実践レベルで講義してくださいました。
事業計画について
採用について
給与について
営業について
ステーション規模について
マネジメントについて
利用者について
上記のような良く起こるトラブルについて、渋谷様の会社で実際に経験したことや失敗したこと、これからやろうとしていることなどを惜しみなくお話くださり、とても学びになりました。
優秀な人材の流出を防ぐ作戦や利用者さんへの対応方法、スタッフの人数に合わせたチーム作りの工夫などの話も具体的にあり、訪問看護を運営されている方にとっては目から鱗のとても有益な内容でした!
質問タイム・交流会
講義の後は質疑・応答へと移り、参加者してくださった方からの質問が寄せられましたので、その中の一部をご紹介します。
管理者である自分の業務量が多くなってしまうと、スタッフや利用者の管理がなかなか行き届かないところがあり、いま常勤換算で9人くらいで利用者も100名を超えてきて一人でいっぱいいっぱいになってきたところ。
これから体制を敷いて大規模化に向けてやっている最中だが、本当にうまくいくのかもう少し経営者とコミュニケーションをとらないといけないなと思っている。
管理者との関わりをどのようにされているのかお聞きしたい。
経営者が求めていることと管理者が求めていることは、お互い何を知りたいのかは明確に出すべきだと思っている。
毎月話すことが大事だと思っていて、話し合いつつ相手が知りたいことを感覚的に分かってくるのでそこですり合わせをしていく。
何を知りたいのかを直接聞いてもいいと思う。
相手との話し合いで探ってみるのもいいと思っている。
そこが分かってくると、あとはすり合わせの問題で伝えた内容が現場レベル過ぎていらないのか、もう少し抽象度高い話がしたいのか探り合いになってくるのかなと思うのが一つ。
もう一つは、話し合いや面談は大事だと思っていて、自分が課題に感じていることとスタッフが課題だと感じていることは絶対に違うので、人に気持ちよく動いてもらう時にはあくまでもスタッフが今課題に感じていることを聞き出してあげて、それをどう解決するかサポートするということがすごく大事だと最近感じている・・・(続く)
会員様の質問に渋谷様は、このあともUSJを立て直した経営者の方の話を交えながら真摯に答えてくださいました。
今回の講義では、渋谷様も実践者であり色んな方面から訪問看護に関わっておられるので、訪問看護運営の色んな見方や伝え方が学べ、とても有意義な時間となりました。
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