限定公開:「ビギナー」から成長を始める人のための【教育プログラムの基本的な考え方】

訪問看護ステーションの経営において、スタッフ教育をどのように行っていくのかは重要なテーマですよね。

この記事では、どのように教育プログラムを設計すればいいのだろうと考えている方に向けて、「ビギナーから成長を始める人のための、教育プログラムの考え方」について、解説していきます。

 

ぜひ、参考にしてください。

 

 

この記事でわかること

・教育プログラムの基本的な考え方

・教育プログラムのゴールの設定方法

 

 

 

教育プログラムの基本的な考え方

 

教育プログラムとは?

 

教育プログラムの定義は、教育目的を達成するために体系的に編成された授業科目群(カリキュラム)並びに、その実施のための教育方法、学習成果の評価方法、教職員配置、教育環境など計画的に設計された教育プロセス・環境の総称のことです。

 

もう少し噛み砕いて解説すると、どういう内容(What)を、どのように教育(How)するかを組み合わせたものが教育プログラムです。

 

 

教育プログラムとは?
What(内容)How(方法)を組み合わせたもの

 

教育プログラムの成功条件

 

教育プログラムの成功条件は、What(内容)とHow(方法)が一貫していることです。

What(内容)とHow(方法)が一貫したものであるために、それぞれが明確になっているか具体化し、追求していくことがポイントになります。

 

 

What(内容)が明確になれば、How(方法)も必然的に具体化します。

反対に、How(方法)を追求し明確にすれば、What(内容)の修正が必要となり結果的にWhat(内容)の具体化につながります。

 

このように、What(内容)とHow(方法)が常に関連性があることを前提において、一緒に考えていくことが重要です。

 

教育プログラムの成功条件
What(内容)とHow(方法)に一貫性があること

 

 

次は、教育プログラムのゴールの決め方について解説していきます。

 

ゴールの設定方法

 

ゴール(仮)の設定

 

教育プログラムを作る上で、一番はじめにすることは「ゴールの設定」をすることです。

 

ゴールがはっきりしないまま、どんなに良い方法を考えても、どこにたどり着くか分からなくなりますよね。

 

まずは、誰をどのように成長させたいのか?ということを、決めていきましょう。

 

 

 

ゴール設定を先にすると、How(方法)を考える時に、できること・できないことが出てきます。を考えたときに、ゴール設定自体を変えないといけない場合も出てきます。

 

まずは、ゴールを「仮」の設定で行い、誰をどのように成長させたいのかをしっかりと考えていきましょう。

 

ゴールの設定
  • ゴール設定は一番はじめに考える
  • ゴールは「仮」で設定し、プログラム内容を考えていく

 

ゴール(仮)の考え方

 

ゴールとは、直訳すると目的や目標です。

 

VUCA(複雑性・曖昧性)な世の中と言われていて、10年後どうなってるかは、誰にも分からないですよね

 

「○○ということができる人」といった限定的な表現でゴール設定をすると、時代変化に対応しにくくなってしまいます。

 

今後の時代変化に対応できるよう、「○○という能力を持った人」と言った柔軟性のある表現にし、未来志向で考えていきましょう。

 

ゴール(仮)設定の考え方

未来志向で、「○○という能力を持った人」といった柔軟性のある表現でゴールを考える

 

ゴール設定をする上で考えること

 

組織が求めるのはどんな人かを、明らかにする

 

ゴール設定を行う上で、組織の①領域(業態)、②規模、③理念(価値観)の3つの観点からゴール設定を行いましょう。

 

  1. 領域(業態)…訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護など
  2. 規模…どのくらいの規模なのか、何人くらいのスタッフを育てたいのか
  3. 理念(価値観)…どんな人を育てたいのか・どんな仲間を作りたいのか

 

この中で、特に大切なのが「③理念(価値観)」です。

自分たちは「こういう人を育てたいんだ」という理念(価値観)を言語化して、他スタッフと共有していくことが非常に重要です。

 

プログラムを受ける人はどんな人か?

 

組織が求める人を明確にするとともに、プログラムを受ける人がどんな人なのかについても考えていきます。

なぜなら、プログラムを受ける対象が、新人なのか・既卒なのか・どういった過程にあるのかによって、ゴール設定が変わってくるからです。

 

ゴール設定で大切なこと
組織が求める人とプログラムを受ける対象を明確にし、ゴールを考える。

 

ゴールの設定(仮)が決まってきたら、SMARTの法則を元にゴールを再度見直していきましょう。

 

SMARTの法則を元にゴールを具体化する

 

 

SMARTの法則とは?
  • Specific:具体的、分かりやすい
  • Measurable:計測可能、数字になっている
  • Achievable:同意して、達成可能な
  • Relevant:関連性
  • Time-bound:期限が明確、今日やる

SMARTのそれぞれの頭文字を取った言葉で、目標を達成し成功をつかむための5因子とされています。

ゴール(仮)設定したものを、SMART の法則にひとつずつ当てはめて、推考していきます。ゴールが具体的なものになっているか、本当に自分たちの仕事に必要なものかなどと考えながらゴールを明確にしていきましょう。

 

ゴール設定ができたら

 

ゴール設定が明確に決まったら、次はとにかくDOしていきます。

PDCA のサイクルを回しながら、プログラムを進めていきます。

ゴール設定ができれば「全てその通りに行く」ではなく、プログラムを進める中で、ゴール設定が変わっていくこともあります。

 

 

ゼロから作るプログラムは、「使いながら洗練させていく」ことを念頭に、DOしていきましょう。

 

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