目次
専門性の高い看護師による訪問看護とは?
下記の①〜③の対象者に対し、緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師が、他の訪問看護ステーションの看護師若しくは准看護師又は利用者の在宅療養を担う医療機関の看護師若しくは准看護師と共同して同一日に訪問看護を行った場合に、月に1回を限度として、専門の研修を受けた看護師が所属する訪問看護ステーションが算定できるものです。
- 悪性腫瘍の鎮痛療法や化学療法を行っている利用者
- 真皮を越える褥瘡の状態にある利用者(保険医療機関で在宅患者訪問褥瘡管理指導料)を算定する場合は、真皮までの褥瘡の状態にある利用者)
- 人工肛門若しくは人工膀胱周囲の皮膚にびらん等の皮膚障害が継続又は反復して生じている利用者若しくは人工肛門若しくは人工膀胱のその他の合併症を有する利用者
専門性の高い訪問看護師による訪問看護の料金・点数
訪問看護ステーションの場合、訪問看護基本療養費の下記黄色い部分になります。
- 訪問看護ステーションの場合:12,850円
- 病院・診療所の場合:1285点
本項目を算定する場合、同一日に訪問看護管理療養費は算定できません。また、特別地域訪問看護加算を除き、加算項目はありません。
褥瘡管理を行う必要があると認められる在宅患者に対して、地方厚生(支)局支局長に届出た保険医療機関の保険医が、患者の同意を得て、医師・管理栄養士・看護師または連携する他の医療機関等の看護師等と共同して、在宅褥瘡診療計画を作成し、計画的な指導管理を行ったときに算定できるものです。
専門の研修を受けた看護師とは?
専門の研修を受けた看護師は下記の条件を満たすものです。
- 5年以上、緩和ケアまたは褥瘡ケアの看護に従事した経験を有し、それぞれ6ヶ月以上の適切な専門の研修を終了した者
適切な専門の研修とは?
適切な専門の研修は下記のものを指します。
- 日本看護協会の認定看護師教育課程「緩和ケア」「がん性疼痛看護」「がん化学療法看護」「乳がん看護」「がん放射線療法看護」の研修
- 日本看護協会が認定している看護系大学の「がん看護」の専門看護師
- 日本看護協会の認定看護師教育課程「皮膚・排泄ケア」
専門性の高い看護師による訪問看護のQ&A(厚生労働省)
専門性の高い看護師による訪問看護の要件として人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに関する専門の研修を受けた看護師とあるが、専門の研修とはどのような研修があるのか。
現時点では、以下の研修である。
日本看護協会の認定看護師教育課程 「皮膚・排泄ケア」
訪問看護基本療養費 (Ⅰ) ハ及び訪問看護基本療養費(Ⅱ)ハの算定対象となる患者における、人工肛門若しくは人工膀胱周囲の皮膚にびらん等の皮膚障害が継続又は反復して生じている状態とはどのようなものか。
ABCD-Stoma (ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケール)において、 A (近接部),、B (皮膚保護剤部)、C (皮膚保護剤外部)の3つの部位のうち1部位でもびらん, 水疱・膿疱又は潰瘍・組織増大の状態が1週間以上継続している。もしくは2か月以内に反復して生じている状態をいう。
緩和ケアに関する専門の研修を受けた看護師による訪問看護を行う訪問看護ステーションは、1人の利用者に対して訪問が可能な訪問看護ステーションの数として取り扱うのか。
緩和ケア及び褥瘡ケアに係る専門の研修を受けた看護師による訪問看護を行うステーションは、訪問可能なステーションの数に含めなくてよい。
専門性の高い看護師による訪問看護の要件として緩和ケア及び褥瘡ケアに関する専門の研修を受けた看護師とあるが、専門の研修とはそれぞれ具体的にはどのような研修があるのか。
現時点では、褥瘡ケアは、以下のいずれかの研修である。
①日本看護協会の認定看護師教育課程「皮膚 排池ケア」
現時点では,緩和ケアは, 以下のいずれかの研修である。
①日本看護協会の認定看護師教育課程 「緩和ケア」、「がん性婆痛看護」、「がん化学療法看護」、「乳がん看護」又は「がん放射線療法看護」の研修
②日本看護協会が認定している看護系大学院の「がん看護」の専門看護師教育課程
専門性の高い看護師による訪問看護について説明をします!