訪問看護ステーションの管理者の仕事内容とは?

訪問看護ステーションの管理者に抜擢されたけど、訪問看護ステーションの管理者の仕事内容が分からなくて悩んでいませんか?

「管理者はどんな仕事をすればよいの?」
「何を管理すればよいの?」

これから店舗で管理者を任せられることになっているけど、上記のようなことに疑問を感じる人もいるかもしれませんね。

訪問看護ステーションには、必ず管理者の設置が必要とされていますが、管理者はどんな役割があり、どんな仕事をしているのでしょうか?

この記事を読むと、訪問看護ステーションの管理者の仕事内容が分かるようになります。

では、早速解説したいと思います。

 

訪問看護ステーションの管理者の仕事内容

訪問看護ステーションの管理者が目指すものは、訪問看護ステーションの「ケアの改善と訪問看護サービスの質の向上」です。

 

「ケアの改善と訪問看護サービスの質の向上」、のために管理者は仕事を行います。
引用:「訪問看護・介護施設における看護管理者確保・育成に関する方向性について(案)」

訪問看護ステーションの管理者の仕事内容は下記の4つの点から考えていきましょう!

 

主な4つの仕事
  1. ケアの質の管理
  2. リーダーシップ
  3. 経営
  4. 多職種連携

 

では、一つひとつ解説していきます。

 

❶ケアの質の管理

訪問看護ステーションは、立派な医療機関です。

日々、進歩する最新の知識を取得し、それをケアに活かしていかなくてはいけません。

その為、訪問看護ステーションの管理者は、まず多くの知識をインプットする必要があります。

 

勉強会
地域の基幹病院、在宅クリニックなど多くの病院が勉強会を開催してくれます。特に近年ではオンライン勉強会が増え、敷居や下がっていますので、ぜひ参加してもらえると良いと思います。

また製薬会社による勉強会などは、最新の知見を得る機会になります。目的ごとに勉強会を選んで参加することも良いと思います。

 

雑誌の購読
近年、医療介護系の雑誌の中でも、訪問看護、在宅についてフォーカスを当てられることが多くなってきており、充実してきております。管理者の仕事は多岐にわたりますので、なかなか論文など読む時間が取れない方には、特にお勧めです。

医学書院の「訪問看護と介護」は、年間購読している訪問看護ステーションも多いですよ。

 

インターネット、SNS
何かを調べたい時に一番早いのがインターネット検索ですよね。訪問看護ステーションの数がとても増えてきています。管理者として、同じように学びたい人は多くいるため、インターネットにも情報かなり出るようになりました。現場で分からないことがあれば、まずインターネットやSNSでキーワード検索をしてみることをおすすめします。

当たり前ですが、インターネットに掲載されている情報が全て正しいとは限りません。必ずエビデンスを確認しましょう。

 

管理者がインプットしたら、今度はそれをステーション全体に共有する必要があります。

カンファレンス、事業所内勉強会

医療職にとって一番馴染みのある方法です。
しかし、訪問看護ステーションではスタッフ全員が集まって行うことがとても難しいため、zoomなどのツールを使って行なったり、動画を録画して共有する事業所もあります。

頻度も事業所によって様々です。
多いところでは、週1回開催しているところもありますが、逆にほとんど開催していないところもあるようです。

 

❷リーダーシップ

 

訪問看護ステーションの管理者は、同時に組織の所長を兼ねていることもあります。

 

 

その為、組織を纏め、ステーションの目指すべき方向を示す必要があります。

リーダーシップとはなんでしょうか?

 

リーダーシップとは?

リーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に確立することである。リーダーとは目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である

引用:P・Fドラッカー(2000)『プロフェッショナルの条件』(ダイヤモンド社)

 

では、管理者は具体的にどのようにリーダーシップを発揮したら良いでしょうか?

私が使っているのが、MBO(management buyout)と言われるものです。

目標管理するマネジメント指標であり、下記の項目を作成し、スタッフに落とし込みます。

 

MBO
❶方針
❷具体的な達成基準
❸活動計画
❹実行体制(担当者の明確化)
❺活動状況

 

色々なフォーマットがインターネット上にもありますので、書きやすいものを選んでもらえると良いと思います。

 

❸経営

 

訪問看護ステーションを立ち上げた管理者は、経営者という側面があるとは思いますが、所長を兼ねている雇われの管理者も経営、運営に参画する必要があります。

訪問看護ステーションの経営は、財務管理、人材マネジメント、集客が大きなところを占めます。

 

財務管理
財務管理は、財務三表を始め、基本的な理解が必要です。管理者を意識し始めた時から、どういうものか勉強しておくと良いと思います。医療職には、なかなか馴染みのところですので、ざっくり理解することからオススメします。

最近ではyoutubeでも分かりやすく説明してありますよ。

 

人材マネジメント

訪問看護ステーションの経営には、人材マネジメントがとても大切です。
廃業に追い込まれる訪問看護ステーション原因の多くは、人材に関する問題と言われることも少なくありません。

 

廃業率について

 

人材マネジメント能力を身につけるためには、スタッフを知ることから始まります。
優秀管理者ほど沢山の勉強し、多くの知識を持っていますが、スタッフが置き去りになることも少なくありません。

スタッフが何を感じ、何を考えているのか。

スタッフの声に耳を傾けることが出来れば、そこからどうしたら良いか分かってくるはずです。

 

集客

訪問看護ステーションの半分以上は営利法人が経営しており、病院とは違い患者さん、利用者さんが勝手に来てくれることはありません。
その為、訪問看護ステーションは集客を目的とした営業活動をしないといけません

営業先は、医療機関・居宅が基本になります。

もうすでに認知されている訪問看護ステーションであれば、ある程度ご挨拶とサービスを評価してもらうことで集客に繋がります。

しかし、新規立ち上げの訪問看護ステーションは、認知してもらうところから始める必要があり、何度も直接足を運び認知してもらう必要があります。
最初は、困難事例が来ることがほとんどですが、そこで結果を出し認めていただければ次に繋がりますので、しんどいことも多いと思いますが頑張りましょう!

 

❹多職種連携

 

訪問看護ステーションは、多く事業所と連携します。

・ケアマネジャー
・医師
・他訪問看護ステーション
・訪問リハビリステーション
・デイサービス、デイケア
・訪問介護
・医療相談員
など、それぞれの役割を理解する必要があります。

医療業界にいれば、なんとなくそれぞれの専門性・役割を理解しているとは思いますが、実際見ることに勝ることはありません。

ぜひ、一度見学同行してもらうと良いと思います。

特に在宅医、ケアマネへの同行は、サービスの質へ直結します。

一緒に介入している利用者さんには、なるべく同行すると良いと思います。

 

まとめ

今回は、訪問看護ステーションの管理者の仕事内容について解説させていただきました。

 

まとめ

・知識を常にアップデートし、組織にフィードバックする。

・組織のベクトルを合わせ、常に達成状況を把握する。

・組織を継続、成長させる経営能力を高め、活かす。

・地域資源を知り、活用する。

 

いかがでしたでしょうか。

訪問看護ステーションの管理者の仕事は、医療分野に留まらず多岐に渡ります。

視野を広げ、少しでも多くの利用者さんに喜んでもらえるサービスを提供してもらえたら幸いです。

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ABOUT US
篠田 真志ライター/理学療法士
愛知県在住/訪看運営PT/認定理学療法士(介護予防) 総合病院(急性期、回復期、外来、デイケア)勤務後、訪看の立ち上げ参加。 現在、名古屋の訪看で「やりがい」と「待遇」の両立を目指した組織運営中 管理職育成/成長支援/訪看立ち上げ/ダイエット事業/自費コンディションニング事業